社長ブログ

働き方改革

働き方改革

 

働き方改革の影響が、ついに土木業界にも波及してきました。いわゆる「4週8休」という制度です。

 

 

言葉では簡単に聞こえますが、現実はそう甘くありません。特に中小企業にとっては、非常に厳しい状況です。もちろん、4週8休を実施すれば、その分工事費の補正が出る場合もありますが、天候の影響やコンクリートの養生期間など、現場の調整は非常に難しいです。

 

 

 

従業員の立場からすれば、給料が保証されている会社では、休めるなら休むに越したことはないでしょう。しかし、残業が減ることで給料が下がり、もっと稼ぎたいという従業員にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

 

 

 

一方、経営者の視点から見ると、生産性が下がるため、実行に移すのがなかなか難しいのが現実です。

 

 

とはいえ、うちは「優良企業」(自分で言う)なので、業界のルールに従い、早い段階で4週8休の実施を目標にしています。また、残業もほとんどなく、しっかりと管理しています。

 

 

 

最初のうちは慣れるまで本当に大変でしたが、慣れれば、仕事の土曜はキツい。今ではこんな感じです。

 

 

 

福岡市の工事は、ランクによって請負金額が異なります。うちの会社では1現場の工事費が税込7000万円までがアッパーです。しかし、4週8休補正で、100万円前後の差でランクが上がることがあり、入札参加出来なくなったりします。

 

 

 

その点はなんおも歯痒いところです。消費税が10%に上がった時点で補正が適用されていれば、という気持ちです。

 

 

これから多くの工事で4週8休制が導入されます。これにより、従業員の賃金や休日が確保される一方で、生産性の低下が予想され、売上は減少していくと思います。

 

 

売上を維持・向上させるためには、さらなる人員の雇用が必要となり、その結果、コストの増加というジレンマに直面することになりそうですね。

 

そして、入札不調や入札不落といった工事が増え、インフラ整備の遅延や減少になってくんじゃないかなと思います。

 

 

 

我々もなんとかこの状況に対応しながら、活路を見出していきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

※話は変わりますが、この夏TEAM Tシャツを作りました。

一体感、チームワーク向上。

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