社長ブログ
契約後のあれこれ
工事を落札すると、色々契約関係を済ませて、計画書類と並行に現場の測量や照査を行います。
今回はその測量や照査について少し話をします。
まず、日本各地に広がっている座標の確認をします。基準点・水準点測量とか言ったりして、簡単に言うと位置と高さを確認します。
それをやったら次は設計照査になります。
設計図書と現場の間に差異が無いかを調べるって事です。
ここが中々時間が掛かったりするものです。
タイムリーな話で、いままさに新しい現場の照査中でして、それがまあまあ痺れています。
どんな課題があるかと言うと
・既設の構造物の位置が違う
・既設の道路の高さが違う
・地下に埋設されている水道管の高さが計画している下水管に、当たってしまう
・マンホールを開けると別の経路から下水が通っている
など大きく挙げればこんな感じです。
えーそんな事は、この業界あるあるだよね、ってやつが全部あった感じです。
落札前にこういう所は案外見えないもので、落札後に確認して、この結果だったりすると、まあまあガッカリするものです。
1ヶ月以上、現場で測って、製図して、役所と打ち合わせをしてを繰り返し、現場の着手も出来ないのに工期が迫ってくる。
さらに位置や高さが変わると、計画の高さを計算し直したり、側溝の延長やマンホールの高さが変わるため、メーカーに注文する数量が変わったり、これだけでも中々の仕事量なわけです。
そして何よりこの期間に掛かる費用は、誰も見てくれません。
今後もこう言う費用が補填されるようになる事は無いでしょう。
まあ、費用は、企業努力でも良いんです。(良く無いです嘘です)
今後、こう言う事象があった場合は、設計したコンサルと発注者、請負者の三つ巴で、現場で打ち合わせする。みたいな会も合ってもいいかもしれません。
我々施工業者は、工事完了後、不備や瑕疵があれば、治さなければならない契約です。
コンサルは書きっぱなしというのは、どう考えてもおかしいんです。
1度施工業者の現場施工中に足を運んで見に来て欲しいものです。
こちらは製図のし過ぎで腰が壊れました。お陰様で現場じゃ役不足です。
そんなことはさておき、これからも現場を止めぬよう頑張っていきます。
※写真は、高さを測るために使う『レベル』という機械です。新しくバーコードで読み取れるタイプを購入しました。かなり高価でしたが、計算が不要でとても便利です。ただ、こうした機械が出てくると、計算して確認する機会が減りそうで、技術が衰えてしまいそう。。。こういった話は、またいつかしたいと思います。
LINEで送る